DAA ダンスクラス

DAA ダンスクラス

  ワークショップで工芸をする子供達

ワークショップで工芸をする子供達

2009年に創設された「デザイニング・アーティスト・アカデミー(DAA)」は、児童養護施設で暮らす子供達が世界から集まったプロの芸術家達と一緒に様々な形の芸術を学ぶ夏のキャンプ(ここでいう「キャンプ」とは、工作、音楽やスポーツなどを学ぶ林間学校のことです)であり、毎年夏に東京で開催されています。2009年に最初のDAAを開催して以来、このキャンプの目的は、変わっていません。私達は、子供達一人一人が自由に物事を考え、大人からの深い愛情で見守られた環境で様々な事に興味を湧かせ、新しい事を発見して、眠っていた能力を見出せる場を提供しています。写真製作や、絵画、イラストづくり、ファッション・デザイン、工作、ダンス、音楽等、それぞれのワークショップを通して、子供達が新しい自分を見つけ、明るい将来へ向けて希望を膨らませていくことができるよう努力を重ねています。私共は、DAAで教えられるボランティアのアーティスト、キャンプで子供達を指導し支えるボランティアや、一般のサポート・スタッフを探しておりまして来年は、DAAの10周年記念となります。私共のDAA2019にご参加されたい場合は、次のアドレス宛にメールしていただきますよう、お願いします:miho@youmewenpo.org

2019DAAの進行状況については、下記のリンクをご覧ください。

  DAA創設者、エイミー・モイヤーズ・クノップ、右。 DAA創設キャンプ・ディレクター、ウォーカー美穂子、 左。

DAA創設者、エイミー・モイヤーズ・クノップ、右。 DAA創設キャンプ・ディレクター、ウォーカー美穂子、 左。

エイミー・モイヤーズ・クノップ      キャンプ創設者

2008年に東京の児童養護施設を支援するNPOの運営を手伝っていた時、私は一方でアート・セラピーを使って子供達のキャンプをするべきだというアイデアに惹かれていきました。私自身は、アーティストとしての技術や才能を持っている訳ではないので可笑しなものです。しかし、10代の頃やっていた地域の劇場でのお芝居や10年近く習ったダンスをしていた時に私の中にある本当の自己と繋がっているという感覚があった事を思い出しました。自分自身の自己に根付く感覚とそのような日々の活動のおかげで辛い時でも頑張る事ができました。そこには、芸術に対する秀でた才能や特別な技術など必要ないのです。子供にとって意味のあるアート・プログラムを作るにも、むしろ十分な好奇心と愛情を注いで導いてくれる人があれば良いのです。特にPTSD(心的外傷ストレス)や、社会的恐怖感や不安感、自尊心の欠如を持つ子供達にとっては、そのような体験が重要です。

私が心に描いたDAAは、そうした子供達が心を開き今までとは違う形での自己表現を体験し、モデルとなる愛情深い大人達に導かれる場でした。体験と環境が大事なのです。見守られながら安全に、楽しく、ゆったりとした気持ちで過ごせる場を提供することで、子供達は自分自身について学びます。私は、ウォーカー美穂子その他才能豊かな友たちとの小さなチームを作り、私達は児童養護施設を効果的に支援するプログラムとしてのキャンプ創設に着手しました。このキャンプの構想について施設の職員の方々と理解し分かり合えるだけでも何ヶ月もの話し合いが必要でした。5人の子供すら申し込むかさえわからないという時もありました。ところが、結局、最初の年に30人以上の子供達の申込みを受けることになったのです。最初の年は沢山の事を学びました。企画を進める過程で精神的に大変な時もありましたが、夏に子供達が自分の殻から抜け出して大人達に心を開いて笑顔になる姿を見て励まされました。子供達は、自分では今まで気付かなかった力や好奇心をキャンプで発見します。見え隠れする自分の本当の力を目撃するのです。最初の年のキャンプが終わる時は、まるで魔法のようでした。キャンプ前とは違う子供達を見て私達は正しい道のりにいるのだと確信しました。 

ウォーカー美穂子、DAA創設キャンプ・ディレクター

エイミーが2008年に、児童養護施設の子供達用の夏のキャンプを始めるアイディアについて触れた時、私は、とてもビックリしました。キャンプの指導者でさえ務めたことのないどころか、ベビーシッターの経験もほぼ無い私にとって、40人の子供達用の夏のキャンプを創り上げることは、想像を絶していました。でも、何故か「やってみよう」と言った結果、エイミーがDAA中心となるボランティアを数人集めて、彼女の素晴らしい指導の下で、私達は、DAAを計画し始めました。初年度は、かなり大変でしたが、キャンプは大成功しまして、その年にある一人の女の子が挙げてくれた感謝のスピーチが今でも忘れられません。それは、彼女にとって、DAAが単なるキャンプではなく、彼女の成長を助けてくれた経験であり、DAAのお陰で素晴らしい夏休みを過ごすことができ、又、次のDAAを楽しみにしている、という感動的なスピーチでした。

今から10年前であったその当時、私は、DAAがとても重要なキャンプであると思っていました。でも、4歳の娘がいて、来年に娘をもう一人迎えようとしている現在では、DAAが重要であるだけではなく、「必要不可欠」なキャンプであると思っています。私の娘二人には、このようなキャンプに行く機会がいくらでもありますが、児童養護施設に住む子供達には、私達のDAAが無い限り、同じような機会が無いのです。もちろん、東京には、他の夏のキャンプがありますが、2〜3日宿泊するという形式のキャンプであるため、児童養護施設から行く子供達にとっては、キャンプの環境に十分に慣れて、リラックスして、100%自分になって楽しむことがなかなか難しいのです。DAAは、更に、国際的アーティストやスタッフ、そして日本語ネイティブの指導員がボランティアするため、国際的な環境と日本語によるメンタリングのコンビが、子供達にとって稀であり、且つ、良い刺激を与える影響力の高い経験となるのです。私は、今後も末長くDAAを継続させて、児童養護施設の子供達に、この経験と楽しみを与え続けていきたいと思います。